ペンを買いました

青ラーの自覚もなければインク沼に沈む覚悟もないogaです。万年筆なんてここ何年も買っていなかったんですが、今年のSafariの限定「ペトロール」、買ってしまいました。
昔がたりになりますが、修論を一緒に戦った2009年モデルのオレンジSafariをお嫁に出した後、2007年モデルのブラックを縁あって入手して以来ずっと使っていました。ところが、同じSafariのマットブラックを愛用する上司がおりまして、ちょくちょく彼の持ち物と間違われる、ということがあり、そのたびに
「オレのはここ(クリップ)が黒、銀色はogaのだ」
って。
そんな笑い話にもならないことを経て、ワタシも職が変わりまして、なんとなく気分を変えてみたくなったりしたのでしょうね。
 
これもまた、昔の話になりますが、ジョーに似合う万年筆、なんてことを、とあるサイトますたぁ様と考えたりしたことがありまして。その時は、ジョーが、コズミ博士から、ハーバード時代の思い出のあるクロスの万年筆をもらう、という素敵ストーリーをいただいた記憶があります。
そのお話以来、ジョーにはクロスかな・・・と思っています。

ギルモア博士もハーバードで勉学に励んでいましたから、シェーファーとかウォーターマンかなぁ、と思うのですが、ガルヒンク・ラボにいたというマノーダ博士とのロマンスを考えに入れて、ペリカンなんてどうかなぁと思うわけで。ガルヒンクはドイツですし、ペリカン社もドイツの会社ですしね。
ペリカン社のペリカンの商標は、会社創立者のヴァーグナー家の紋章で、親ペリカンはおなかのすいた子ペリカンに自分の胸を引き裂いて与えている、親の愛を強く描いた紋章なのだそうです。
ギルモア博士、万年筆の天冠に描かれたペリカンの姿に、マノーダ博士と営むことを夢見ていた家庭の姿をひそかに思い描いていたりなんかして。それは、ジョーたち「家族」がいたとしても、ギルモア博士の心の中から消し去ることなどできようもない思いなわけで。

他のメンバーで万年筆のイメージがあるのは、oga的には、ジェットとアルベルトでしょうか。
ジェットは、オノト。拙稿では、イタリア系移民の子供であるジェットに「オレん家ってムッソリーニから逃げてきたクチだから」って言わせてみたことがあるのですが、イギリス製の万年筆に、ファシズムの圧政から逃れようと命をかけた一族を象徴させてみました。移民してきてブルーカラーの仕事についてはいるけど、おじいちゃんかひいおじいちゃんかわからないけど、誰かの持ち物だったオノトが、旧大陸ではそれなりの地位を築いていたという一族の記憶に連なっていて、ジェットもまた万年筆を手にする機会にめぐり合ったとき、オノトを手にして・・・なんて妄想したりして。
アルベルトはあまり筆記具のブランドにはこだわらない感じ。
運行日報とか整備日報とかは、会社のロゴ入りボールペン(リフィルはもちろんプローディア社)でがしがし書いてそうだし。案外、プラチナかパイロットのキャップレス万年筆を愛用したりしてそう。

・・・なんて、久々に妄想してみたりしたのでした。

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ご冥福をお祈り申し上げます

杉本苑子氏が亡くなりました。正直言って、今までご存命でいらっしゃったのか、と自分の不明と失礼に恥じ入った次第。
私が杉本作品を集中的に読んでいたのは、学生時代。理系の分際で、万葉集に興味をもったのがきっかけだったかな。そのころ住んでいたのは、かの常陸国風土記にも記されているあたりでしたからね。そこから派生して、奈良・平安から鎌倉にかけての歴史や文学を面白いと思うようになりまして。高校のときの科目は世界史だったので、山川の日本史の教科書を誰かから譲り受けて、勉強しなおしたような気がしなくもない。
最初に手に取った作品が何という作品だったか、忘れてしまったんだけど、「二条院ノ讃岐」という作品が印象に残っていて、この作品がその後の杉本作品を集中的に読むようになった最初の一冊だったんだろうと思う。
杉本作品といえば、大河ドラマの原作になった「マダム貞奴」だったり、絵島生島事件を題材にした「絵島疑獄」だったりするのかもしれないけど、私としては「穢土荘厳」「散華」を推したいなぁ。
「穢土荘厳」は長屋王の変から大仏開眼までの人物群像、「散華」は紫式部の生涯を描いた作品。
重厚な歴史小説の数々と、親しみやすい語り口での歴史エッセイの数々、歴史のうねりの大きさと人々の生き様をとっくりと読ませていただいて、とても幸せな読書体験をさせていただいた。
心から、お疲れ様でした、と申し上げ、ご冥福をお祈り申し上げます。

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今日は5月16日

今日は5月16日。
今日ってば何の日だったかなぁ、とつらつら思いつつ、思い出したのは・・・

十勝沖地震があった日

宮城県沖地震も、三陸はるか沖地震も経験してるのに、それがいつ発生したのか、すぐにはでてこないのに。
たぶん、5月の16日に避難訓練やってたからなんだろうなぁ。
3月11日は、どちらかというと、祈りの日。災害からサバイブしようと努める日ではなく、自然の大きさに素直に頭をたれ、技術社会の脆弱さを思って心を引き締め、失われた命を悼む日。

そんなことを思いつつ。
ああ、今日はジョーのお誕生日だったか、なんてゼロスキーらしからぬことを思っていたりして。
以前、29なんだけど、ジョーがタイムスリップして自分のお父さんに会う、っていうSS書いたことがあって、たしかそのとき、ジョーのお父さん(も、ジョーという名前です)に
「一年でいちばん美しい季節に、僕は父親になれたんだ」
って、喜びと誇りを込めた台詞を用意したことがありました。

うん、由来はどうあれ、ジョーが5月生まれでよかった。
一年で一番美しい季節だもの。

Im wundershoenen Monat Mai
麗しの5月に。
ここは、ハイネ氏のドイツ語を引きましょうかね。

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桜の森の風の都

桜の下には死体が埋まっているといったのは、坂口安吾だと思っていたんだけど、実は梶井基次郎だった・・・という管理人です。ああもう4月じゃん、などと事務所の窓の外、咲き始めた桜の枝など眺めている今日この頃。桜前線、ようやくりんごの国に到着しました。私が子供のころよりも、やはり開花は早くなっているようで、この北国でも、もやはソメイヨシノはゴールデンウィークの花ではなくなっているのかもしれません。
そうそう、先の勘違い、坂口安吾の「桜の森の満開の下」の印象が強すぎて、そーーういうことになってしまっていたんでしょうね。
満開の桜と生首(ニガテな方ゴメンナサイ)が物語の重要な鍵になる作品つながりで言えば、「夜に散歩しないかね」という藤田和日朗氏の手になるコミックスがありましたっけ。
桜の花。
絢爛豪華な満開、花見の賑々しさ、etcetc、いろんな風景が連想されますが、深閑とした夜の桜にはどこか禍々しささえ感じさせられる妖艶さを感じるのは、私だけでしょうか。

ジョーは、ある春の月も風もない夜、花びらが散る闇の向こうにたたずむ、黒目がちの美女に出会った。「ここに自分の死体が埋まっている」と不可思議なことを語った女は、桜吹雪の中、姿を消す。
彼女の姿が脳裏から離れず、一人秘密裏に調査をはじめるジョー。
単独行動は厳に慎むべきだという、自分自身を律する責任感と、彼女の正体を追い求めたいという抑えきれない衝動との間で揺れ動くジョーの心。そこに、かすかな甘い背徳の快感を覚えていることを自覚して、ジョーの葛藤はさらに深まる。
調査を進めていくうちに、寿命の延長を研究、世界中から資金提供を受けている「組織」を探り当てる。
「組織」との対決の中、ジョーは謎の女との再会を果たす。彼女は「組織」から「不老不死」の体を与えられ、永の孤独に耐えかねていたとジョーに語る。自分を殺すか、ともに来てくれるかの選択を迫る女に、ジョーは躊躇することなく一歩を踏み出すのだった。

なんて、風の都をモディファイしてみましたが、需要あるんだろうか、これ。

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負けるな岩手 がんばろう三陸

Cover StoriesにSS一本投げております。
拙宅のジョーは、そこそこ腕の立つ釣り師、というマイ設定(スター・チャイルド編、怪奇星編、裸足のザンジバル編で釣りをするシーンがあったかと・・・)なのですが、今回のSSでジョーがチャレンジしているのは、フライフィッシングです。

フライ・フィッシング。
もうずいぶん昔になりますが、若き日のブラッド・ピット氏が主演した「A River Runs Through It」でマクリーン兄弟がやっていた釣り、といったら「ああ、あれね」とピンとくる読者様もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのフライフィッシングと今日のエントリーの間に、どーーういう関連があるのか、と言いますと、実は管理人ogaの個人的な事情でしかなかったりなんかもします。

拙宅では、できる限り「ご当地ネタ」は書かないようにしています。なので、今回のSSも、読者様それぞれが思い描いてくださる渓流で、ジョーがフライフィッシングに興じている様子をお楽しみいただければ幸いなのですが、実はロケハンして明確にモデルにした渓流があります。
以下、そのお話をしたいと思いますので、そーーいうのがお厭な方はどうかスルーしてやってくださいませ。
RSSフィードの講読から、全文を読んでしまった、という読者様には、申し訳ありません。
とゆことで、よろしかったら、「続きを読む」をぽちっとな。
 

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